『ダークソウルⅢ』ストーリー考察|ASHES OF ARIANDEL(1)

ASHES OF ARIANDEL

※本記事には『ダークソウルⅢ』、
並びに同作のDLC『ASHES OF ARIANDEL』のネタバレを含みます

物足りない。二弾編成であるにしても短すぎやしないか?
第二弾のボリュームは、これよりずっと大きいとか?
シーズンパスの価格から言って、それもちょっと考えにくいが。
第二弾はロンドールだと予測していた。
未だ明らかになっていない「黒教会の三女、リリアーネ」の存在も
それを後押してるんだけど、
この尻切れトンボからして絵画世界周りの物語が続くんだろうか。
それとも、ロンドールと絵画世界で話を繋げられるのか?
うーむ、読めない。

とはいえ。
満腹にはならなかったが、内容自体はおよそ美味であった。
寂しく美しい絵画世界に個性のある新アイテム。
教父アリアンデルのデザインも秀逸だ。
第二弾を心待ちにする間、情報の整理も兼ねて
それらの考察に暇を割くのは有意義だろう。

アリアンデルのふたつの派閥

アリアンデル絵画世界のNPCたちには、
大きな分類として「アリアンデル絵画世界を保ちたい者」と
「アリアンデル絵画世界を燃やしたい者」の2派がある。

相関図にまとめるとこんな感じだろうか。

アリアンデル相関図

「アリアンデル保護派」はフリーデと教父アリアンデルが火を隠しており、
それを影からヴィルヘルムがサポートしているという構図になる。

対して「アリアンデル燃やす派」は、活動しているのは実質ゲール爺のみ。
忌み人もフリーデを疎んでおり、絵画世界が燃えることを望んではいるが、
主人公に頼み込むだけでなにか行動を起こしたりはしない。

不死闘技場関連のNPCはおそらく、絵画世界の存亡には無頓着であると見てよいだろう。
特別どちらの勢力に味方をするような動きは見て取れない。
強いていうなら現状維持を望むのは「アリアンデル保護派」に近いか?

絵画世界入ってすぐの鴉人のおじさんは、正直なに言ってるかわからない。

フリーデは何故ロンドールを捨てたのか

かつてエルフリーデと名乗った彼女は、黒教会の創始者であった。
何故彼女は名と故郷、地位を捨てて、フリーデとして絵画世界へ居座り続けているのか。
彼女をそうさせる理由として、3つの説を考えてみた。

1.教父アリアンデルと恋仲説
個人的には最も推したい説。
「『アリアンデル』絵画世界」ということは、絵画世界の主は教父であると考えられる。
教父アリアンデルに恋愛感情を抱いたため、彼の絵画世界を守っている。

教父アリアンデルの台詞からも、フリーデに大して信頼をおいている節が見て取れる。
主人公に大して特に驚いた様子もなく、それでも「フリーデを呼んでくれ」と頼み込む。
主人公に鞭を持ってきてもらうわけではなく。
また、アリアンデルはフリーデを撃破すると、怒りに震え、
今まで隠してきた火を起こしてまで彼女を蘇らせる。
(フリーデが火で蘇ったのは灰であるから?)

《教父アリアンデル》ボス戦前ムービーでの台詞
「ああ、あんた、フリーデを呼んでおくれ。
見えるだろう? また火がチラついている。
もうすぐにも、溢れてしまいそうだ…。」

2.絵画世界大好き説
表向きの言動だけ受け取るならこれが有力か。
絵画世界という土地全体を愛しており、その保護が目的。

フリーデは初対面の折、
「教父様と、そして忌み人の皆と、ずっと共にある者です」と発言している。
これは絵画世界にあるもの全てへの博愛の台詞とも取れるが、
それにしては、絵画世界の現状が悲惨すぎる気はするが。
保護というより、どちらかといえば妄執に近いのでは。

3.とにかくロンドールに帰りたくない説
実は絵画世界のこととかどうでもよくて、
絵画世界が燃え、外の世界へ引きずり出されるとロンドールに連れ戻されると思っており、
避難場所の維持のために火を隠しているという説。

だが以下のフリーデとユリアの台詞から、
ロンドールとの決別は穏やかであったようにも推測できる。
逃げ場所として絵画世界を利用しているというよりは、
絵画世界に愛着を持って居座っているような印象が強い。

《フリーデ》暗い穴8個状態でフリーデ敗北時の台詞
「…私たちのことは、もう放っておきなさい。
貴方はもう、ロンドールの王。導くものがあるのですから」

《ユリア》暗い穴8個状態でフリーデ撃破後の台詞
「…ああ、貴公、我らの王よ。そのソウルは、私の姉のものです。
灰となり、ロンドールを棄てた憐れな女…エルフリーデ…。
どうか、それを王の糧としてください。
…そして許されるなら、少しでもご記憶ください。
我が姉が、最後に共にあった、火の陰にある者たちを
…そして王よ、簒奪者におなりください」

フリーデは『異物』

フリーデは絵画世界にとって明らかに『異物』であり、
彼女の存在が絵画世界の摂理を狂わせている。
そして忌み人の発言からそれが絵画世界の総意ではないということも明らかだ。

フリーデはロンドールに不満があったのか?
ユリアの台詞から推測するだけだと、それも考えにくい。
フリーデはロンドールの使命に誇りを持っていた。
絵画世界で火を隠すという使命はフリーデにとって、
その誇りを塗りつぶすほど強力なものであったはずだ。

《ユリア》フリーデと会ったあとの会話
「…ああ、貴公、我らの王よ。
懐かしい香りを纏っておられる…。
甘い香りです…。だが我らは、とうにそれを失いました。
…王よ、どこでその香りを纏ったかは存じません。
けれど、注意してください。甘さとは、ときに誇りを曇らせるのです…」

絵画世界を保護することが、フリーデにとってどんな意味を持ったのか。
ASHES OF ARIANDELを読み解く上で、重要なパーツであることは間違いない。

考察は長くなるね、やっぱり。
纏まりきってないと尚更。
次回に続けます。