HEARTHSTONE 新環境考察|『仁義なきガジェッツァン』:グライミー・グーンズ編

仁義なきガジェッツァン
HEARTHSTONE 新環境考察|『仁義なきガジェッツァン』:カバール編
HEARTHSTONE 新環境考察|『仁義なきガジェッツァン』:カバール編
新拡張はいつ導入されるんだ!早くコントロール系のプリーストを振り回したい! 先日記事にした時から、更にいくつかの新カードが明らかになった。...

前回の続き。

今回はグライミー・グーンズ勢力のヒーロー、
ウォリアー、ハンター、パラディンについて所見を記していく。

カバールがコントロールに特化した勢力であるのに対して、
このグライミー・グーンズ、そしてもうひとつの翡翠蓮はビートダウンに特化している。
より強力化した全体除去に対して、ビートダウンに為す術はあるのか。
そこに焦点を当てて見ていこう。

中立カード|『手札強化』、テンポとのバランスが課題か

グライミー・グーンズのテーマは『手札強化』だ。
ミニオンのスタッツをバフする場合、通常は場に対象を求める。
そのため、HEARTH STONEでは
敵の場にミニオンを残さないことが重要とされているわけなのだが、
グライミー・グーンズのミニオンたちは、
手札にいるミニオンたちにバフをかけることができる。

これは中々に強力で、バフが手札で腐るという状況を回避できる。
反面、場に出ているミニオンが強化されるわけではないため、
バフを使ってすぐにその恩恵をうけられないというデメリットもついてまわるが、
確実性は格段にあがるだろう。

そのテーマを象徴する、グライミー・グーンズのレジェンドカードがこちら。

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手札のミニオンを+5/+5してくれる、見るからに強力そうな効果。
《コルクロンの精鋭》が9/8突撃のフィニッシャー級ミニオンに早変わりする
と言えばその恐ろしさがわかりやすいだろうか。

反面、前述したとおりこのミニオン自体はマナ不相応のスタッツをしているため、
盤面が不利な状況からは使いにくい。
これはグライミー・グーンズの手札強化カード全体に言えることだが、
「如何にテンポを保ちながら手札のミニオンを強化するか」というのが
この勢力で考えるべき命題であるようだ。
手札を強化にいくターンと盤面を取りに行くターンの切り替えが重要だろう。

他に明らかになっている勢力カードは以下の2枚。

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やや貧弱だが、《グライムストリートの情報屋》は
コントロール系のデッキでチャンスがあるだろうか。
《宝飾のスカラベ》と似た効果だということを考えると
単純なビートダウンには採用しにくいかもしれない。

《Grimestreet Smuggler》は、そのスタッツの低さが気にかかる。
テンポを維持が課題になるであろうグライミー・グーンズで、
3ターン目はかなり重要なターンになるはず。
そのタイミングでパワー2のミニオンを出すことがどれだけ負担になるのか。
効果が決して弱くはないだけに、デッキに入れるか悩ましいカードだ。

ハンター|3~5マナ域が重点強化!

次はハンターのカードを見ていこう。

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順当に手札強化のギミックが組み込まれている。
どちらもかなり優秀なんだが、
どちらも獣シナジーを受けられないのが気にかかる。

単純にこいつら以外全部獣、って構築なら気にしなくていいんだろうけど。
ミッドレンジハンターに《猟犬使い》が無理なく入っていたことを考えれば、
そこまで気にすることじゃないのかもしれない。

さて、ここからはハンターに追加された強力カード3連発だ。

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まずはレジェンドなこのカード。
他のブログとかを見ると低評価だけど、
私は結構強いと思うんだよな、こいつ。

獣シナジーが乗っかるし、
ミッドレンジハンターには無理なく入る。
盤面争いが苛烈化する中盤、
盤面制圧とライフ削りを両立されるのは
やられる方からしたら相当鬱陶しいはず。

こいつで削った分のライフが、
終盤の詰めでかなりいい味を出してくるはずだ。
詰めの能力が圧倒的なハンターでこそ光るカードと言えるだろう。

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2枚目はこいつ。
《ツンドラサイ》と組み合わせたい。
普通に3ターン目に出しても悪くないが、
ただ出しただけではパワーが1増えただけの
《呪われた蜘蛛》と考えるとちょっと力不足か?
どちらかというと後半に、除去と併せて場を制圧したり、
前述や《ツンドラサイ》や《猟犬使い》と
タッグを組ませて使う方が強力だと思う。

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最後はこいつ。文句なく強い。
どんなハンターにも入れられるスペックをしている。
そのままでも全盛期の《木立の番人》を彷彿とされるスペックだし、
手札強化の恩恵も得られて、獣シナジーまで受けられる。
下手したらナーフの対象? こいつもダブったら一応溜め込んでおこうかな。

今回の拡張で強力な3~5マナミニオンが増え、
序中盤の盤面力について相当な強化を受けた。
カバールの除去力を跳ね返すことは、果たしてできるだろうか。

ウォリアー|挑発シナジーはアンチシナジー?

ウォリアーに追加されたカードの特徴として、
「挑発ミニオンの強化」があげられる。

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これらのカード。どちらも強力な効果を持っている。
ただ、そもそも「挑発」というテーマで組み上げられたデッキが強いのかという問題はある。
挑発ミニオンの役割として大きな部分は、
ヒーローを守ることより「ミニオンを守る」ことにある。
相手プレイヤーが最大効率でミニオンを排除することの障害となるのが挑発ミニオンだ。
挑発ミニオンは挑発ミニオンを守れないため、
デッキの大半を挑発ミニオンで埋めてしまうと、そのメリットが薄れることになる。

強力な武器が多く、
ヘルスを高く保つことが他のヒーローより重要になるウォリアー。
だが挑発テーマのデッキは、挑発のミニオン同士がそもそもアンチシナジーだ。
《I Know a Guy》はともかく、
デッキの多くを挑発で埋めなくては十分に効果の見込めない《盗品》は、
活躍が難しいのではなかろうか。

とはいえ、このテーマは他にも恩恵をもたらした。

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中マナ版《鎧職人》とも言えるこのカード。
2/7のスタッツであれば、アーマー4点は期待できる。
ウォリアーの顔を守り、盤面制圧の手助けもできて、アーマーまで貰える。
一粒で3回美味しい。
このカードが追加されただけでも、挑発テーマは有意義であったと思える一枚だ。
挑発デッキよりは普通のコントロールウォリアーで幅を効かせそうだけどな。

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あと、このカードも決して弱くない。
スタッツからして、長生きはしないだろうが。

《Grimestreet Pawnbroker》は、海賊ウォリアーに入れたい。
《ブラッドセイルの狂信者》と競合するが、
彼女は3マナですぐ出したいけど
場に海賊がいないというシチュエーションにちょくちょく出くわす。
なんとかスペースをあけて入れてあげるだけの価値があるだろう。

そして忘れちゃならんのは、
ウォリアーはまだレジェンドが明らかになっていない。
それ次第ではここまで書いてきた挑発ミニオンの評価もひっくり返るかもしれん。
まだまだ目が離せない。

11/29 追記

興味深いカードが追加になった。

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これめちゃくちゃ楽しそうだ。
海賊ウォリアーにポンと入れるだけでいい仕事しそう。
2ターン目は戦斧という
全クラスでも最強の動きがあるだけに、
そことの競合が気にかかるが……。

パラディン|アグロしたいのに……

さてパラディンはというと、
軽量に優秀なカードを多く追加される形と相成った。

筆頭はこのカード。

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1マナの初動で手札のミニオン全強化。
本拡張でのパラディンの立ち位置を物語っている一枚と言えよう。
2ターン目の《火炎ジャグラー》が3/4になるとか、わかりやすく強いな。

このカードのように、
手札のミニオン「全員」を強化する動きに特化しているのが
パラディンの特徴だ。

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こいつもそう。
これらのカードは当たり前だが、重量ミニオンより軽量なミニオンと相性がいい。
この環境に《シールド・ミニロボ》がいなくて助かったぜ。

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とか思ってたらこんなやつが出てきた。
沈黙撃ちてえ。
幸いレジェンドなので、ミニロボよりは見る頻度少なそうだが、
3ターン目にこいつが4/4とかで出てきたらかなり辛い。
その上挑発と回復効果のおかげで後半でも腐らない。
大した汎用性だ。

さて、ここまでのアグロなカードたち。
ウィッカーフレイムはふざけたスペックをしているが、
それ以外のアグロ系統なカードたちは、私はそこまで強力と思わない。
その理由は「手札強化」というギミックと速攻の相性の悪さにある。

話は単純で、速攻をしたいがために低マナミニオンを強化したのに、
ミニオンを出すには強化した後もう1ターン待たなければならないのだ。
このジレンマはなかなか頭を悩まされそうだ。
同じように多展開してバフで強化するデッキに
過去「エッグドルイド」という型があったが、
これはドルイドに《練気》という
マナをドーピングする手段があったから成立していた。
マナを増やす手段のないパラディンでは、どうしても足が遅くなるのではないだろうか。

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このカードにしてもそう。
手札が枯渇してきたらこのカード、ということなんだろう。
これも3ターン目だったら他にしたい動きがあるし、
4ターン目以降に1マナを3体連れてきたところで
なにができるのかという感じがする。

手札で強化して使えということなのかもしれないが、
結局それだと手札で寝かせなければならず、
本来低マナで実現したい速攻が実らない。

すごく面白そうなテーマなのに、
残念ながらチグハグだ。
手札強化アグロは、現状機能するとは言えない。
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以上2枚のような中~高マナ域にも、他のカード次第では面白くなりそうなカードはある。
低マナミニオンを強化してアグロするよりは、全てのマナ帯で手札を強化していき、
後半になるにつれ強力さが増すミッドレンジ型の方が主流になりそうだ。

また、パラディンのカードにはこれ以外にも面白そうな動きがあった。

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マロパラ使い待望の新マーロック。
後日書くが、シャーマンにも興味深いマーロックギミックカードが追加になる。

新たなマーロックデッキを思わせるカードが複数ヒーローで出てきたことで、
近々中立にも新たなマーロックが出て来ることが予想される。
もしかしたら、アグロ向きな手札強化はそちらで生きる道が用意されているのかもしれない。

まとめ

手札にいながらにして自軍を強化できる
グライミー・グーンズの長所は、
ある意味ではカバールに追加された全体除去への
強力な伏兵であるとも言える。

それだけに手札で育てたミニオンをいつ出動させるのか、
そのタイミングにはより慎重にならなければならない。
強力な伏兵を全体除去に巻き込んで犬死させるようでは、
このギミックを使いこなしているとは言い難い。

イケイケな能力とは裏腹に、
繊細なゲームメイクが要求される。
考え甲斐のある楽しいアグロギミックとなることだろう。

次回は最後の勢力、翡翠蓮について。
なんとか12月の導入までに間に合わせたい。

HEARTHSTONE 新環境考察|『仁義なきガジェッツァン』:翡翠蓮編
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